肩こりというと、肩を動かすとゴリゴリいったり、肩が動かしづらいほど固まっていたり、肩が重たくてだるいと言う状態をイメージされる方が多いかと思います。
ちなみにこの解釈は間違いではなく、肩、上腕、首などの周辺の筋肉の違和感・圧迫感・鈍い痛みなどの症状をひっくるめて肩こりといいます。
ただ肩こりは、疾病のサインや引き金になることもあるため、ひとえに肩こりで片付けてしまわない方が良いこともあります。
肩こりの8つの原因
「呪われているんじゃないかと思うぐらい肩が重い」「肩がこりすぎて仕事が集中できない」こんな肩こりの症状でお悩みの方は多いでしょう。 そして、肩こりには様々な原因があります。
実際にどんな理由で肩こりになっているのかを知ることで、自分で肩こりの改善ができる可能性があるので、セルフチェックのためにもご覧ください。
- 冷え性
- 酷使による筋肉の疲弊
- 自律神経を失調している
- 眼精疲労
- 同一姿勢の維持・背もたれを使わずに背筋を伸ばして座っている
- 運動不足
冷え性やエアコンなどの冷え
冷え性や冷えによる肩こりは、血液の循環が悪いことから起こります。しかし、それだけではなく、肩こりを起こしやすく、また冷え性の改善を妨げる悪循環が働いています。
冷え性や冷えによる悪循環
冷える→血液の循環が悪くなる→代謝が悪くなる→筋肉が硬くなり肩こりの悪化→更に血液の循環が悪くなる→冷え性が悪化。
このような悪循環が働いているため、冷え性やエアコンなどによる冷えを原因とした肩こりは、早めに改善しなければ後々改善しづらくなってきます。
酷使による筋肉の疲弊
筋肉を酷使し疲労が蓄積されることで、老廃物により血液の循環効率が落ちてしまいます。結果的に代謝が悪くなり、筋肉が硬くなり、肩こりへとなってしまいます。
自律神経を失調している
自律神経を失調している場合、体がオンオフの切り替えが上手にできないような状態になっているため、筋肉の緊張状態が続いているため、筋肉が硬直してきて肩こりへとつながってしまいます。
また逆に、冷えなどを原因として自律神経が上手に機能しなくなり、肩こりになることもあります。
眼精疲労
パソコンやスマホなどで目を酷使しすぎると、目の筋肉の緊張が慢性化することで、血液の循環が悪くなり、肩こりを引き起こす可能性があります。
同一姿勢の維持・背もたれを使わずに背筋を伸ばして座っている
どんな姿勢であれ、一つの姿勢を維持し続けると、必ず体のどこかの筋肉が緊張してきます。緊張している筋肉は硬くなり血液の循環を悪くし、肩こりを引き起こしてしまいます。
デスクワークをされている方の中に多い現象ではありますが、パソコンを触る際に背もたれを使わずに、背筋をピンと伸ばした状態によるデスクワークは肩こりの原因でもあります。
適宜ストレッチをするなどして、筋肉の緊張を和らげてあげるのが大切です。
運動不足
運動をしないと代謝が悪くなり、体の中の血の巡りが悪くなります。それによって、筋肉が硬くなりやすくもなり、肩こりの症状を引き起こしやすくなります。
なかなか運動ができない方は短時間でも良いので、ウォーキング時間などをとり、腕を大きく動かしたり体全体をまんべんなく動かしてみると肩こりも改善されるかもしれません。
これら様々な原因により起こる肩こりですが、放置していても良いことなんて一つもありません。肩こりが大病のサインになっていることもあります。
あまりにも、こり方がひどい場合は内蔵疾患が原因の場合もあります。
肩こりが原因で引き起こされる症状
肩こりは、症状だけでも辛いものがありますが、肩こりが原因で引き起こる疾病もあります。肩こりはひどくなる前にしっかりと改善しないと様々な悪循環へとつながってしまいます。
それでは具体的に肩こりが原因で起こる症状をご紹介します。
- 手の痺れ
- 胸郭出口症候群
- 首と肩を結ぶ筋肉の過緊張による筋緊張型頭痛
- 眼精疲労
- めまい
- 化粧ののりが悪くなる
- 首肩の血流循環低下
- 水分代謝非効率
- 肌に水分がいきわたらない
化粧のノリが悪くなったり、肌に水分がいきわたらなくなることは、女性にとって本当になんとか避けたい症状かと思います。
ただ、それだけでなく、頭痛・めまい・眼精疲労などの様々な症状を抱えることにも繋がるため、仕事や家事の効率が低下することにもつながってしまいます。
日本では多くの方が肩こりに悩まされています。しかし、仕事が忙しすぎて自分で改善するための運動などをしようとしても、仕事が終わったら疲れ果ててしまって気力がでない。といった方も多いためひどくなっていく方も多いでしょう。
ただ、肩こりもなんでもそうですが、ひどくなる前に改善した方が自分が苦しまなくてよくなり、仕事の効率や様々な点での好循環が生まれます。
我慢強さは日本人の美徳かもしれませんが、肩こりからの悪循環で様々なものの効率が落ちていては我慢の意味も薄れてしまいますので、できる限り早めに肩こりは改善しましょう。
胸郭出口症候群とは?
つり革につかまる時や、物干しの時のように腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。また、前腕尺側と手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害に加え、手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。 引用元:日本整形外科学会
肩こりの自覚症状はない!そんな人も肩こりの可能性が(セルフチェック)
肩こりの自覚症状がない、あるいは気付いていないと言う方もおられます。ただ、そんな方でも肩こりになってしまっている方もおられます。
そこで、セルフチェックができるように肩こりになっている人に多い特徴を用意しました。
- 左肩が最近異常にこっている
- 腕を触るとパンパンにはっている
- 鏡でみると肩が前にいっている
- 頭が前方にいっている
- 集中して仕事している時に「あ、ちゃんと呼吸してなかった」みたいなことがよくある
- スマホがめっちゃ好きで常にいじっている
- 出張で新幹線移動がめっちゃ多い
- 常に本や文字を読んでいる
- 1日デスクワークをしている
- 寝転がりながらスマホを触ったりよくする
- 猫背になっている
- 肩に重いものをぶら下げていることが多い(リュックなど)
- 最近全く運動していない
- 腕を頭より上に動かすことがあまりない
- お風呂に浸かる習慣がない(シャワーだけで済ませている)
あなたはどのくらい当てはまりましたか?
少し当てはまっているから、肩こりになってます!なんてことは言えませんが、多くに該当している場合、肩や背中などの筋肉が硬くなる原因の行動を取っていることになるので、もし自覚症状がなかったとしても肩こりになっている可能性はあります。
肩こり症状の予防・改善方法
・デスクワーク時に姿勢を矯正するようなクッションを使用し、猫背を防いで背や肩の筋肉の疲弊を軽減する……etc
多くの肩こりの原因から、予防策と改善方法をここからお伝えします。
スマホ・パソコンによる肩こりを防ぐ方法
- スマホを使う際、頭を下に向けず視線の高さで使う工夫をする。
- 電車で立っている時、つり革を持っている手の上に逆手を乗せてスマホは極力触らない。
- 座っているとき荷物を膝の上に乗せてその上に腕をのせてスマホ・パソコンをみる。
- 家で座ってスマホを見る時は、でっかいクッションを膝もとにおいて、その上に腕をのっけてスマホ・パソコンを触る。
運動不足による肩こりを防ぐ方法
運動不足にはエクササイズが効果的です。
エクササイズとは言っても、様々な方法がありますが、とりあえず、無理のない範囲で、「まわせ!のばせ!うごかせ!腕じゃなく肩甲骨!」これを意識して普段の動作をするだけでも、肩こりの多少の改善を望めます。
ストレッチをして体を伸ばせばいいんでしょ?と思っている方もおられますが、ストレッチはどこの筋肉を意識して、どのように伸ばせば良いのか?と誰でも簡単にできるように見せかけてわりと難しい技術が必要なのです。
だからこそ、体に無理のない範囲で「肩甲骨をまわせ!のばせ!うごかせ!」がもっとも楽で分かりやすいと思います。
※簡単にお伝えしましたが、施術をさせて頂く方には指導をさせていただいております。
冷え性・冷えによる肩こりの予防・改善方法
冷えと言うぐらいですから、温めて血液の循環を良くすると言う行為が大切なのはすでにお分かりかと思います。
ただ、温めるだけで改善できるのであれば、肩こりで困っている方の多くは改善できると思いますが、ものすごく悩んでおられる方は非常に多いです。
エアコンの冷房による冷えであれば体が冷えない程度にするしかありませんが、冷え性ともなると話が変わってきます。食生活なども深く影響してくるので一朝一夕でどうにかなるようなものでもありません。
そもそも冷え性の原因がどこにあるのかもわからない場合は、アプローチの方法が変わるので、冷え性による肩こりの予防・改善をするには、しっかりと専門家の意見を聞くのをお勧めいたします。
デスクワークが長くて肩こりになっている方の予防・改善方法
普段同じ姿勢でずっと座っているため、筋肉が緊張状態に陥りやすく、肩こりとなってしまいます。
そのため、椅子の背もたれを活用して、筋肉が硬直しないような姿勢を意識することが大切です。
また長時間同じ姿勢をとるのではなく、定期的に肩(肩甲骨)を動かして血液の循環をよくするよう意識をしてください。
カイロプラクティック(整体)による肩こりの改善の考え方
カイロプラクティックアジャスメント(矯正)で神経関節機能障害を改善し神経系を整え、脳と身体のやりとりを効率よくしリラックスさせことを行います。
また、凝り固まったトリガーポイントといわれるコリをゆるめて、リンパの流れを促進し、酸欠になってこっている箇所に新鮮な血を送り込みます。
それにより、肩こりの症状がどのように改善されるのかというと、老廃物や傷み物質が流され、さらに神経も整えているので、いい状態を保とうとする脳の信号を効率よく伝達し肩こりを改善へと導きます。
一言で言うと、身体の潜在力を最大限に引き出して、薬などに頼らずに自然的な改善を促す施術を行います。
肩こりを改善したいなら
肩こりを改善しようと思うなら、肩こりの原因がどこにあり、今現在、どんな状態にあるのか?を把握した上で、少しづつ改善を目指してやっていく必要があります。
マッサージを受けても一時的に楽になりますが、改善というよりは一時しのぎかもしれません。
できることなら、肩こりになりにくい身体にしていくことを意識したいですね!
肩こりはカイロプラクティック(整体)で根本的な改善を目指し、少しづつ改善された後も肩こりになりにくくなるように、身体のメンテナンスを定期的に行うことをお勧めいたします。