肩こりの原因は多岐に渡りますが、その中でも近年増加傾向にあるのが、スマートフォンによる肩こり。 もちろん、上の画像の左のような無理のない姿勢で休憩を挟みつつ使用していれば、大きな支障は出ません。 しかし、画像の右のように首が下を向き、肩が前に入り込んだ姿勢で指先を使った細かい作業を長時間続けると、次のような状態が続いてしまいます。
- 腕に疲労がたまる
- 背面の筋肉が引き延ばされる
- 前面の筋肉が収縮する
そして、
筋肉に無理な力がかかった緊張状態が続くと血行やリンパの流れが悪くなり、肩のコリや痛みが生じるのです。 今回は、スマホによる肩こりにお悩みだった30代女性(仮名A様)の事例を紹介します。
20代から前半から10年ほど続く慢性的な肩こりはスマホが原因?
A様はデスクワーク中心の会社員で、20代前半から30代の現在に至るまで、慢性的な肩こりに悩まされていたそうで、改善できないかとnicoに足を運んで下さりました。 A様は
電車通勤で、行き帰りを含めて1日あたり3時間以上スマホを使用されているということで、ご本人もそれが原因かもしれないとお気付きでした。
3つのテストで肩こりの状態を判断
1.姿勢分析
全体的な姿勢について分析すると、首が大きく前に出ているいわゆるストレートネックの状態でした。
2.頚椎可動域テスト
首の動きを見るテストでは、上を向く動作で、通常は90度曲がるところ、60度で止まる状態でした。
3.ライトテスト
胸郭出口症候群と呼ばれる別の症状かどうかを判別するためのテストでは、動きは悪いものの、痛みや脈拍以上はなく、胸郭出口症候群ではないと見られました。
ストレートネックを改善し肩甲拳筋などの筋肉へのケアを行うという施術方針に
肩こり自体は比較的軽いものでしたが、ストレートネックを矯正し、緊張状態の続いている前面と背面の筋肉のケアを行うことで、スマホによる慢性的な肩こりを改善できると考え、施術プランを立てました。 メインの2箇所以外にも負担がかかっている部分を適宜ケアしました。
【施術内容】- アジャスト (関節や頚間板の調整のこと・今回はストレートネックの原因になっているC5という頚椎に施術)
- 筋肉へのケア (無理な力がかかった状態になっている前面の小胸筋と背面の肩甲拳筋2種類の筋肉へアプローチ)
- 肩甲骨の調整
- 腕の疲労へのケア
肩甲拳筋への重点的なケアでスマホの肩こり症状が改善
今回は1、2、3回目までは1週間おき、4、5回目は2週間あけて来院いただき、徐々に肩こりが改善され、A様にはお喜びいただくことができました。 A様には施術のほか、スマホを使用するときの姿勢、デスクワーク時の姿勢や、肩こり解消のためのエクササイズについても指導させていただいております。 当院では生活習慣を改善しつつ、少しずつ来院の頻度を減らし、
普段から肩こりのない状態で過ごしていただけるよう様々なアプローチを行っていますので、慢性的な肩こりにお悩みでなかなか治らない…という場合もぜひ
カイロプラクティックサロンnicoにご相談ください!