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整体の後に起こった股関節周辺の痛み症状の改善例|西宮市、出産後2か月の女性

骨盤 股関節

今回ご紹介する患者さんの症状は右の股関節周辺の痛みで、炎症がひどく痛みも激痛だと訴えられていました。   患者さんは産後2カ月の女性で、産後の骨盤矯正に整体院へ行かれた翌日に股関節が痛くなった、とのことです。     当院へ来院されたのは股関節の痛みが出てから3日後で、数日様子をみられたものの回復の傾向が無かったため、他の整体院でセカンドオピニオンを聞くためでした。   詳しく聞くと、受けた産後骨盤矯正は強めのマッサージのようだったとのことで、痛みの原因は強めの手技による筋肉や関節の損傷の可能性がありました。 もしくは、骨盤まわりをゆるめすぎたために、骨盤の不安定さから痛みが出ている可能性もあります。     整体と股関節痛の因果関係はあくまでも推測になりますが、原因はどうであれ起こった痛みをどのように改善していったのかをご紹介いたします。    

症状の股関節痛と検査結果

股関節 痛み 矯正

症状は右の股関節周りの痛みと、腰の辺り(仙骨)の痛みで、痛みの強さは歩くのが困難なほどでかなりつらそうでした。   痛む箇所をふまえて、まずは全身の動作や異常を確認する検査をしていきます。   ※カイロプラクティックでは、どのような症状であってもまずは体全体をみていく様々な検査をおこない、因果関係のあるなしに関わらず異常を探します。  

検査で出てきた異常は股関節でなく大腰筋

大腰筋

体全体の状態を確認するための各種検査にて、筋力の検査結果は「痛みのある右の股関節の周りでは特に弱っている筋肉はない」というもので、強いて言えば右の大腰筋(みぞおちの奥辺りから左右の股関節に縦につながっている筋肉)が弱っているという結果でした。   大腰筋が弱っていると、次の状態が推測できます。
  • 大腰筋が弱ると股関節の辺りの筋肉も連動して不安定になる。 ⇒ 大腰筋に関連する神経が腰にも関連が強いため。
  • 腰の関節(仙腸関節・腰仙関節など)に異常が出やすくなる。 ⇒ 大腰筋の近くにあるため。
 

1回目の処置と痛みの程度

腰仙関節 仙腸関節 骨盤

検査の結果と痛みの箇所をふまえて、以下の処置をおこないました。  
  • 仙腸関節、腰仙関節をアクティベーター※にて調整。
  • 腰の筋肉の働きを助け、強化するようキネシオテープでテーピング。
※アクティベーターとは、細かい部分のアプローチが得意な、カイロプラクティックのメジャーなテクニックでパチンと音が鳴るあれです。   処置の結果、最初にあった股関節の痛みが10とすると、施術の直後には半分の5まで痛みが減らすことができました。  

関連する関節の調整

  関連する関節の調整をおこなう理由は2つあります。
  1. 検査で反応のあった大腰筋の異常から、大腰筋の近くの腰の関節(仙腸関節・腰仙関節など)にも異常が出やすくなると考えられること。
  2. 痛みの症状が、上に出てきた関連する腰の関節に隣接する仙骨周りにも出ていることから。
こうした細かい箇所の調整や、炎症や痛みがひどい箇所にはアクティベーターメソッドというカイロプラクティックのテクニックだと、他に余計な刺激を与えないので有効です。  

腰の筋肉の働きを助け、さらに強化するようキネシオテープでテーピング

  キネシオテープは筋肉を固定し安静を保つことが目的ではありません。   炎症で弱っている筋肉の働きを直接助ける機能で回復を促し、強化することで痛みの改善にもなります。   今回の股関節痛も、炎症と痛みが激しいケースでしたので、テーピングをおこないました。  

続けて来院され完全に痛みが解消

  処置を続け、4回目のご来院では歩くのがつらかったほどの股関節の痛みは解消されていました。   なお、以後5回目からのご来院は月に1回程度、患者さんは産後2か月の女性でしたので産後骨盤のメンテナンスコースに切り替えて、痛みは無くてもご来院されていました。   また、5回目以降もわずかに股関節の違和感と、立ち上がる動作で股関節への違和感を感じられていましたが、7回目のご来院ですべての股関節の痛みと違和感が解消され、メンテナンスでの来院も不要になりました。  

股関節の痛みの改善にかかった期間と費用

  今回の股関節の痛みでのご来院は、最初の1週間は週2回の頻度で、次の2週間は週に1回の頻度で、合計3週間で来院回数は合計4回でした。   ここまでで、痛みの症状を改善する目的でのご来院でかかった費用はご来院4回で2万円ほどです。   ※保険の適応はありません。 ※ご来院の頻度や回数は患者さんのご都合にもよりますので、必ずしもこの回数ではありません。   料金については当院のメニュー・料金ページでご紹介しています → メニュー&料金 また、同じような症状でお困りでしたら、まず予約・相談ページから問合せができます → ネット予約・ご相談    

痛みから推測できる股関節の状態は一つではない

  股関節の痛みと検査結果の大腰筋の異常から今回の処置をしましたが、実は考えられる股関節の状態はひとつではありません。   まず、検査で出た大腰筋が弱っていることと、痛みが起きているのは股関節だということから考えられる状態は2つあります。  
  • 股関節自体を痛めていて股関節痛が起きている。
  • 股関節以外に問題があって股関節痛が起きている。
 

股関節自体を痛めていて股関節痛が起きている

股関節自体を痛めている場合に考えられる状況はこちらです。
  1. 大腰筋が慢性炎症に近い状態になっていて、回復しきれない痛めた組織が刺激されて痛みがでている。 ↓
  2. 痛みからの防御反応で、隣り合う関節や筋肉が緊張して機能が低下する。(2次的) ↓
  3. 大腰筋の付いている関節・筋肉の機能が崩れることから、股関節も不安定になり痛みを誘発。(3次的)
   

股関節以外に問題があって股関節痛が起きている

  股関節以外の関節や組織に問題がある場合に考えられる状態は2つ考えられます。 ひとつめ。
  1. 強めのストレッチやマッサージで、大腰筋周辺の関節や組織の機能が低下する。 (大腰筋周辺の関節とは仙腸関節、腰仙関節など) ↓
  2. 腰全体のバランスが崩れる。(2次的) ↓
  3. 股関節も不安定になり、不安定さから痛みが出る。(3次的)
ふたつめ。
  1. 強めのストレッチやマッサージで、大腰筋周辺の関節や組織の機能が低下する。 (大腰筋周辺の関節とは仙腸関節、腰仙関節など) ↓
  2. 腰全体のバランスが崩れる。(2次的) ↓
  3. 腰を支配する神経系に異常が出て大腰筋を弱める。 ↓
  4. 大腰筋の付いている股関節が不安定になる。 ↓
  5. 股関節の機能の低下や不安定さから痛みが出る。
  このように、股関節の痛みという症状と大腰筋の弱化という検査結果で考えられる状態は複数あり、ひとつひとつ可能性を考えながら処置をしていきます。  

まとめ

  今回のような、なんらかの処置や施術の後で起こる強い痛みは、周辺の筋肉や内臓に損傷やゆがみをきたしている可能性が高いです。 もしくは、筋肉をゆるめすぎた結果、不安定になり骨(骨盤)を支えきれなくなったためとも考えられます。     今回の状況は、他の整体院で産後骨盤矯正を受けられた翌日に痛み出し、さらに翌々日まで痛みの様子を見られ、治まる様子がないので、その翌日に当院へご来院、という流れでした。   なお、患者さんはセカンドオピニオンを聞く整体院をインターネット検索で探されたそうです。   ご自宅のある西宮近辺の駅近で探され、カイロプラクティックは初めてだったそうですが、当カイロプラクティックサロンのホームページをご覧になり雰囲気やメニュー内容をご確認され、ある程度信頼を得たようでご来院に至ったとのことです。       気になる痛みの症状があるなら、兵庫県の西宮近辺の方でしたら阪急西宮北口駅からすぐのカイロプラクティックサロンnico.へどうぞ。 痛みへの処置も、産後の骨盤矯正も赤ちゃん連れで受けていただけます。  
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