「慢性的な腰痛に悩まされているが、仕事だから休み時がなく、なかなか治らない。」
「帰省時に長距離運転すると毎回腰痛になるから憂鬱だ…」
長距離ドライバーをお仕事とされている方や、帰省などの都合で急に長距離運転をすることになった方を悩ませる腰痛。
運転中はいくら痛いからと言っても、気が散ってしまうと事故につながりかねません。
なんとか対策しておきたいという方は少なくないでしょう。
この記事では、長距離運転による腰痛対策について原因や予防法などを紹介します。
車の長距離運転で腰痛が起きる3つの理由
長距離運転で腰痛が起きる理由は、大きく分けて3種類です。
- ①下半身の負担による腰痛
- ②上半身の負担による腰痛
- ③精神的負担による腰痛
それぞれ複合して腰痛を生み出しており、人によってその内訳は異なるというイメージです。
それぞれどういった原因かみていきましょう。
①下半身の負担による腰痛
運転中はお尻で身体を支えるので、常に殿筋群(お尻周りの筋肉)に過度の負担が強いられます。
特に大殿筋やハムストリングの過緊張により、仙骨が後方に引っ張られる事による腰痛が多くみられます。
長時間の運転、さらにシートのクッション性や位置の問題が関連していると考えられます。
トラックやタクシーでクラッチ操作を行うドライバーの方はこの原因で腰痛が起きることが多いようです。
②上半身の負担による腰痛
腕を伸ばして背中を丸めるような形で運転する場合、広背筋(背中の筋肉)の過緊張による腰痛がおきます。
ハンドル操作や首の過緊張から派生して腰痛になるというイメージです。
シートが後ろ過ぎて、腕を伸ばした状態でハンドルを握っている方に多いようです。
③精神的負担による腰痛
運転中は常に精神的に緊張状態ですよね。
しかし長時間、緊張状態のまま過ごしていると、まず後頭部が引っ張られるような違和感が生じ、徐々に眼精疲労や首、肩こり、頭痛などを引き起こします。
さらに後頭部は下部腰椎~仙骨(背骨の下の方と骨盤の真ん中あたり)とも連動しますので、腰痛も併発しやすくなります。
普段はあまり車に乗らない運転に不慣れな人に起きることが多いです。
慣れることでリラックスしやすくなるので、長距離運転を控えているときは、短距離でも車に乗るようにしてカンを取り戻しておくといいですね。
長距離運転の腰痛を防ぐ5つの方法
運転中の腰痛の原因は、体や精神への負担でした。
運転中は無理のない体勢で、心身ともに負担をかけないことが大切ですね。
それを踏まえ、ここでは長距離運転中の腰痛を防ぐ方法を5つ紹介します。
- ①リラックスできるシートの位置と座り方
- ②クッションを使って姿勢を調整
- ③こまめに休憩を取りストレッチを行う
- ④そもそもの体の歪みを取っておく
- ⑤普段から運動する
それぞれ詳しく解説していきます。
①リラックスできるシートの位置と座り方
運転中は基本的に『リラックスできる姿勢』を取るのが重要です。
上図のなかでも、まずは腕や足が伸び切らない姿勢になるようにシートやハンドルの位置を調整することをやってみてください。
特に腕について、肩が上がりすぎるとよくないので注意しましょう。
また、『良い(と思う)姿勢』を無理に保とうとして、リラックス出来ずに腰を痛めるというのもよくあるケースです。
運転中は、自分自身が一番全身の力を抜いてリラックスできるポジションを探しましょう。
②クッションを使って姿勢を調整
腰痛防止アイテムの多岐にわたりますが、クッションは運転時の腰痛をやわらげるのに有効です。
運転時はリラックスできる事を重要視しますので、あまり硬いものよりも、やわらかい素材のクッションがおすすめ。
腰・背中用、座面用、首用など様々な種類があり、人やシートによっておすすめは異なりますが、腰に隙間があるときはまず腰用のクッションを使ってみてください。
また、腰にクッションをあてても腰痛が改善しないという人は、首にクッションあてると腰痛が改善するかもしれません。
③こまめに休憩を取りストレッチを行う
運転中の休憩の理想は1時間に1回です。
2時間を超える連続運転は、身体の不調だけでなく、事故の原因にもなりますので避けましょう。
また、不慣れな道を運転すると緊張が高まる為、腰痛リスクが高まります。
慣れない道を走る場合は、より頻繁に休憩をとりましょう。
尚、休憩時にはストレッチを取り入れることがおすすめです。
ここでは、キャットレッチと呼ばれる猫背や肩こり・腰痛改善に良いとされているストレッチを紹介します。
- 背中で手を組みます。このとき手のひらが上側です
- 左右の肩甲骨を近づけることを意識し、組んだ手を下に引っ張りながら肩を後ろに引きます。
- ゆっくり顎を持ち上げるように上を向いて伸ばします。このとき細く長く息を吐きます。
- ゆっくり頭を元に戻します。
こちらを4~5回を1セットとして、休憩ごとに最低でも1セット行うと良いでしょう。
座っても立ってもできますが、座る場合は背もたれのない椅子を使いましょう。
立って行う場合はお腹を引っ込めて、腰を反るのがポイントです。
④そもそもの体の歪みを取っておく
普段から運転をする度に腰痛になるという人は、体の歪みが原因かもしれません。
一度整体などでみてもらう事をおすすめします。
良い整体院は、きちんと検査をして何が原因かを見極めて施術をしてくれるところです。
またその人に会ったアイテムや、姿勢のレクチャーなど、必要なアドバイスもしてくれるでしょう。
痛いところをその場しのぎでケアするだけだと意味が無いので、そういう整体院はおすすめしません。
ホームページなどをみて、その場で痛みを取る以外強みがなさそうなところは避けたほうが良いでしょう。
⑤普段から運動する
普段から運動を心がけるのが良いでしょう。
運転とは関係ないのでは…?と思われがちですが、普段から運動しておくことで体力や筋力がつき、負担に強い体をつくることができます。
運転中の肝となる下半身だけでなく、全身運動をすることが大切です。
運動内容は簡単なエクササイズから筋力トレーニング、動的ストレッチなど特に問いません。
運転中に腰が痛くなってきた時の対処法
いくら万全の備えでいても、運転中に腰が痛くなってしまうこともあります。
そのような場合は、なるべく早く休憩をとり、休憩中に軽く身体を動かすことがベストです。
同乗者が居て依頼できるのであれば、腰やおしりをマッサージしてもらうと、なお良いですね。
痛み止め等の薬は眠気を誘う為、絶対に飲むのはやめましょう。
運転中に支障をきたす可能性があるため冷やすのもNGですが、休憩中に冷やして痛みを和らげるのはOKです。
長距離ドライバー(トラックのドライバー等)の場合注意しておくこと
お仕事で長距離ドライバーをされている場合、腰痛は職業病と言っても過言ではありません。
運転という行為自体が腰に負担をかける要因が多すぎる為、それを毎日長時間するという事はどんな人でもある程度の腰痛を生むでしょう。
よって万全の対策をする必要があります。
たとえば次のような取り組みやケアを始めて見てはいかがでしょうか。
- 仕事以外の時間で積極的に運動をする
- 整体やカイロで定期的にケアをする
- 運転時の環境(シートの調整や勤務時間など)を整える
まとめ
長距離ドライブで腰痛が起こる原因は、長時間の腰への負担です。
直接的な腰への負担に加え、精神的な要因・腕からの要因など様々な要因も、間接的に腰への負担に繋がります。
まずは、ご自身でできる運転環境の改善を始められてみてはいかがでしょうか。
しかし、それでもよくならない場合、何が要因かなかなか見極めがつかないですよね。
そのような場合はカイロプラクティックなどの整体に行ってみるのも一つの手です。
特にカイロプラクティックでは、神経レベルで腰痛の要因を分析し、対策する事が出来ます。
運転は腰以外の部分で腰に負担をかける要因が強い為、人によって主となる原因が異なりますが、カイロなら何が腰への負担の大きな要因となっているかを見極め、改善方法を提案する事ができますよ。
兵庫県西宮市でドライブ中の腰痛にお困りでしたらぜひ当サロンにご相談ください!