キネシオロジーテーピングで肉体労働しながら腰痛を改善
肉体労働など、体の使いすぎ(オーバーユース)で起こる腰痛は、反対に安静にし体を休めることが腰痛の改善になります。 しかし仕事であればそうもいきません。 そこで、疲労したり弱った筋肉の回復を助け、さらに強化もしてくれるのがキネシオロジーテーピングです。キネシオロジーテーピング(キネシオテーピング)はカイロプラクティック独自のテーピング手法で、日本のカイロプラクターが開発し、今や世界中のアスリートにもユーザーが多くいます。 これは筋肉や骨を固定するためのテーピングとは全く違いますのでご注意ください。 カイロプラクティック専門院でテーピングというとキネシオテーピングで、基本的な骨や神経の矯正方法と合わせて、弱った筋肉を強力に助けてくれるアシストになってくれます。 また、筋肉の強化になりますので、腰痛を気にせずガンガン働いてもらっても悪化することは非常に稀です。 ※他にキネシオテーピングで練習を休まず症状改善した事例はこちら→ 50歳女性バレエダンサーの腰痛を改善、レッスンを休まず痛みの症状を改善 西宮市
腰痛の痛みの場所と症状の処置
さて、患者さんの腰痛はお尻の上辺り(腰椎5番から仙骨辺り)にあり、他には左肘の痛みもありました。 腰痛が完全に解消されるまで、処置回数(来院回数)は5回、期間は5週間に及びました。 どのような経過で腰痛が完全に解消されたか順を追って説明します。1回目の処置で痛みレベルは10から5になった
ご来院1回目の処置は、腰のケアと下半身の疲労回復ケアをし、腰にはキネシオテーピングで、腰痛の痛みのレベルは、始め10だったものが5まで減っていました。 ※痛みのレベルは問診時に1から10の数字で表していただき、施術後に痛みの変化を数字でお聞きしています。2回目の処置で腰痛が大きく改善
1週間後の2回目の処置では、痛みレベルが10から2へと減り、腰痛への処置方法が間違っていないことを示していました。 引き続き、腰へのキネシオテーピングをおこないます。しかし3回目で痛みが平行線
しかし、1週間後の3日目の処置で、腰痛の痛みレベルは2から2のままで、完全に腰痛が解消されていない状態で、同じ処置では平行線でした。 悪化はしていないため、同じ処置で次回まで様子を見ることにしました。4回目の処置で上半身をケア
1週間後、4回目のご来院でも痛みレベルは2から2で平行線でした。 そこで、当初訴えのあった左肘の痛みに着目します。 通常は肩から腕の痛みに関しては首にも問題がみられますが、実は今回は首や肩に問題がなかったのです。 若干残っている腰痛から下半身以外にも原因があるはずと、さらに詳しく動きを再現してもらうと、ごみを拾い上げて投げ入れる動きで背中(広背筋)を酷使していることが判明しました。 広背筋は腕から腰・仙骨まで付いている筋肉で腰痛の原因になり得ます。 4回目の処置では、腰のケアと共に上半身の背中のケアも取り入れました。1週間後の5回目の処置で完全に腰痛が解消された
腰のケアと共に上半身のケアをしてから1週間後のご来院時、痛みレベルは0で、腰痛は完全に解消されていました。 それと共に左肘の痛みも解消されており、5回目ではテーピング処置が必要なくなりました。 5回目の処置で完全に腰痛は解消されましたが、この患者さんは1カ月に1度ほど定期的に来られています。 6回目以降では左肘の痛みに関してメインで処置し、テーピングなどすることで上半身のケアをおこないました。 常に仕事で酷使しながらのため、完全に左肘の痛みが解消するのにはさらに3ヶ月かかりました。肉体労働しながらの腰痛対処は定期メンテナンスがおすすめ
今回の肉体労働での腰痛の患者さんは、腰痛の完全な解消以降もこれまで4年間、定期的に体のメンテナンスで来院されています。 腰痛や肘の痛みなど、再発はたまにありますが悪化は無く、その都度の1回の処置のみで痛みは解消されています。 それは1か月に1度であっても、上半身・下半身の疲労回復と前身のバランス調整など定期的な体のメンテナンスが非常に有効だからと考えられます。カイロプラクティックでの定期メンテナンスとは
こうした疲労回復の体のメンテナンスはカイロプラクティック以外でも何でもよいのですが、カイロプラクティック独自である神経レベルで全身をみるという視点は他にあまりありません。 そういった視点があることで、根本的改善につながりやすいのです。 ※カイロプラクティックの基本的な施術は全身の神経と背骨を正しく矯正し、自然治癒力を高めることにあります。肉体労働の腰痛予防に、重い荷物の正しい持ち方
さて、重い荷物を持つのに体に負担がかかりにくい持ち方があります。 以下のことに普段から気を付けることで、腰痛の予防にもなります。- 持ち上げたいものに体を密着させてから、持ち上げる動作に移る。
- しゃがんだ状態から持ち上げる※
- 持ち上げる動作のとき、荷物を見ず正面を向く。