膝の痛みがあるとき、あまりにも激しい痛みなら病院へ行かれるかと思いますが、病院へ行くか行かないか判断しにくい痛みもあるかと思います。
今回は、そんなときに判断材料にできるような膝の痛みの症状チェックに使えるテストをお伝えします。
なお、お伝えするテストで異常があった場合には、整形外科など病院で詳しく検査を受けられることをおすすめします。
膝の痛みの原因となる靭帯の箇所
まず、膝は太ももと膝下をつないでいる関節で、複雑な動きができるように様々な靭帯(骨と骨をつなぐ束)などで作られています。
膝の主な靭帯には以下のものがあります。
- 十字靭帯(じゅうじじんたい) 前十字靭帯・後十字靭帯
- 半月板(はんげつばん) 外側靭帯・内側靭帯
- 側副靭帯(そくふくじんたい) 外側側副靭帯・内側側副靭帯
膝の痛みで十字靭帯を痛めているかわかる症状チェック
よく聞く十字靭帯という靭帯は、膝の中央部分にXの形で前十字靭帯・後十字靭帯として太ももと膝下をつないでいます。
また、これもよく聞く半月板という靭帯も十字靭帯の根元部分についていて、太ももの骨と膝下の骨のクッション的な役割を果たしています。
十字靭帯を痛めているかどうかの判断ができる症状チェックをご紹介します。
まず、仰向けで膝を立てて、膝をそのまま頭方向へ引きます。
このとき、前十字靭帯が切れている場合は制限なく引っ張られていきます。
反対に、膝を足元方向へ引くとき、制限なく引っ張られていく場合は後十字靭帯の異常です。 もしこの症状チェックで異常を感じられたら整形外科など病院で検査を受けられることをおすすめします。膝の痛みで半月板を痛めているかわかる症状チェック
半月板は靭帯ではなく膝のジョイント部分の軟骨で、骨と骨が直接当たることですり減らないようクッションの役割を担っています。 半月板を痛めているかわかる症状チェックでは、まず、うつ伏せで膝を曲げます。 垂直に膝を床面に押し込んだときに膝が痛む場合は半月板の異常がある可能性が高いです。 もしこの症状チェックで異常を感じられたら整形外科など病院で検査を受けられることをおすすめします。側副靭帯を痛めているかわかる症状チェック
膝の左右でそれぞれ太ももの骨と膝下の骨をつないでいる側副靭帯には、足の小指の方(足の外側)を外側側副靭帯・足の親指の方(足の内側)に内側側副靭帯があります。側副靭帯を痛めているかわかる症状チェックでは、まずうつ伏せで膝を曲げます。
次にねじりながら天井方向に引っ張るとき膝が痛む場合、側副靭帯の異常がある可能性が高いです。
他に側副靭帯を痛めているかわかる症状チェックに、下の画像のように足を持って左右にねじるものがあります。
この症状チェックでは、画像の通りに足を持って、体の外側と内側にそれぞれねじります。
外側副側靭帯が切れている場合、外側にねじれ過ぎる傾向があります。
反対に内側側副靭帯が切れている場合、内側にねじれ過ぎる傾向があります。
これは体の機能的な面をみる整形学検査と、カイロプラクティック検査ではモーションパルペーションという関節の動きをみる症状チェックになります。
もしこの症状チェックで異常を感じられたら整形外科など病院で検査を受けられることをおすすめします。病院とは違う視点からの症状チェックや処置もある
ご紹介した症状チェックで異常を感じられたら、すべての場合で整形外科など病院へ行かれることをおすすめします。
しかし、すでに病院へ行かれて検査したのに原因が判明しなかった膝の痛みや、処置をしてもらったのに改善されない膝の痛みに関して、病院とはまた違った視点からの症状チェックや処置を受けるという方法もあります。
それは東洋医学や整体、あるいは当院のようなカイロプラクティック専門の整体院での症状チェックや処置です。
カイロプラクティック専門の整体院での症状チェック
お伝えしてきた膝の痛みの症状チェックはすべて、当院でも標準で取り入れている検査です。
さらに、神経や筋肉が関連する膝の痛みの場合、関連する筋肉で骨盤周りや下半身と上半身をつなぐ筋肉などが正しく働けているかみる筋力検査や、カイロプラクティック検査で脊髄など神経の働きが正常かみることができます。
筋力検査とは
筋力検査では、筋肉の反射(伸張反射)を利用した症状チェックです。
筋力検査でわかるのは、膝の痛みが筋肉自体の痛みなのか、あるいは神経伝達がうまくいっていないために起こっている痛みなのかがわかります。
例えば…、肉離れでの痛みは筋肉自体の損傷による痛みで、神経の伝達には問題はない訳です。