頭痛

頭痛の症状について | 頭痛の種類別に詳しく解説

 

頭痛

日本人の4人に1人は頭痛の悩みを抱えていると言われています。

頭痛は高熱が出るわけでもなく、見た目にも症状が表れにくいので、「よほど辛くはない限り、会社や学校に我慢して行っている」という方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

頭痛は原因が特定しづらく、決定的な対処法も見つからないので、「そういう体質として、ずっと付き合うしかないのかな?」と思われがちですが、頭痛の症状によっては、痛みの程度を軽減できる可能性もゼロではありません。

このページでは、頭痛の種類とそれぞれの症状、そして痛みを抑えられる可能性がある方法について、解説していきたいと思います。

頭痛は2種類(一次性・二次性)ある

頭痛の痛みのタイプには、大きく分けて次の2つがあると言われています。

  • 一次性頭痛
  • 二次性頭痛

後で詳しくご説明しますが、病気が原因ではない頭痛や、習慣的に悩まされる頭痛は、一次性頭痛に分けられます。

「一般的な頭痛=一次性頭痛」と言ってしまってもよいでしょう。ここからお話しすることも、大体は一次性頭痛についての内容です。

また、一次性頭痛頭痛の中でも更に痛みの種類(症状)は細分化され、原因や改善方法などが異なってきます。

ここからは、頭痛(一次性)の症状の種類、そしてそれぞれの原因や対処法について、触れていきたいと思います。

一次性頭痛の症状について(慢性的な頭痛)

先述しましたが、一次性頭痛とは、いわゆる”慢性的な頭痛”全般のことを指します。

  • 天気が悪い日に頭が痛くなる
  • 季節の変わり目に頭が痛くなる
  • 疲れが溜まると頭が痛くなる

など、その日の状況・体調に応じて、しばしば症状が表れます。また、痛みの程度や、痛む期間には、個人差があります。

そして、そんな一次性頭痛も、症状により、

  • 群発性頭痛
  • 片頭痛
  • 筋緊張型頭痛
  • 混合頭痛

と、細分化されます。以下では、それぞれの頭痛の症状について解説していきます。

群発性頭痛の症状について

群発性頭痛の場合、一次性頭痛の中でも、かなり重度の痛みが出ると言われています。

実際に症状がある方に尋ねると、想像することも恐ろしいですが、目の奥をスプーンでえぐられているような痛みを感じるそうです。

人によってはあまりにも頭が痛すぎて、「とてもじっとしていられない!」ということもあります。

(※群発性頭痛による痛みは、人間が味わう三大激痛の1つであるとも言われています。残りの2つは、「尿路結石」と「心筋梗塞」だそうです。)

そのため、群発性頭痛の症状があるときは、学校や仕事を休まざるを得ないというケースも少なくありません。

偏頭痛(片頭痛)の症状について

偏頭痛(片頭痛)の症状は、その名の通り、頭の片側に偏った痛みがあることが特徴です。

個人差はありますが、頭全体を締め付けられるような痛みではなく、もっと鋭い感覚の痛みがあります。

例えるなら、どちらかのこめかみをアイスピックでチクチク刺されているような、鋭い痛みです。

また、痛みにリズム感があるのも偏頭痛の症状の特徴です。

ハンマーで釘をガンガン打ちこまれているような、局所的で疼くような痛みがあります。

光の眩しさや音の大きさなど、環境によって頭痛がひどくなる感じがするという方も、多くいらっしゃいます。

偏頭痛と片頭痛の違い

「偏頭痛と片頭痛、どちらが正しいの?」と悩んでいらっしゃる方もいるかと思います。それぞれ大きな違いはなく、意味としては正しく伝わりますので、そこまで大きく気にする必要はありません。

ただ、「偏頭痛」は、中国古来からある頭痛の呼び名で、”頭の一部分が痛む”ことを指し、日本で”頭の片側が痛む”という意味の片頭痛(医学用語)とは、若干定義が異なります。

この記事では、「へんずつう」について、俗称でもあり一般的な呼称でもある「偏頭痛」と表記したいと思います。

筋緊張型頭痛の症状について

筋緊張型頭痛は、局所的な痛みがある偏頭痛と比べて、頭全体を締め付けるような”重み”のある痛みが特徴です。

例えば、西遊記の孫悟空は頭に輪っかを付けていて、悟空が悪さをした時に三蔵法師が呪文を唱えると、輪っかがギュッと締まる仕組みになっていますよね。

頭を締め付けられた孫悟空は「いててて!」と痛がりますが、おそらく筋緊張型頭痛の症状と近い痛みを味わっているのだと思います。

後頭部から首の後ろにかけて、何らかの重しが乗っかっているかのような鈍痛が続き、また場合によっては眉間にモヤモヤとした痛みが出てくるのも、筋緊張型頭痛の症状の1つです。

混合頭痛の症状について

混合頭痛とは、これまで説明した群発性頭痛、偏頭痛、筋緊張型頭痛の症状が組み合わさった頭痛のことです。

偏頭痛のような鋭い痛みを感じることもあれば、筋緊張型頭痛のような頭全体を締め付ける重苦しい痛みを感じることもあります。

二次性頭痛の症状について(重篤な疾患が原因の頭痛)

頭痛が発生している時期に何らかの疾患が存在し、頭痛との因果関係の証拠があり、対象の疾患が完治して3ヶ月以内に頭痛が軽減・消失すれば、二次性頭痛と判断されます。

二次性頭痛の症状には、これといった特徴がありません。

ただ、対象の疾患が完治しても、頭痛の頻度や痛みの強さが日に日に増していく、あるいは頭痛と共に別の症状が著しくあらわれるようなら、重篤な疾患が隠れている可能性があるので、至急病院にて、精密検査をすることをおすすめします。

重篤な疾患が隠れている可能性がある、頭痛に伴う症状

  • 顔面や手足の痺れ、吐き気、だるさ、気分の悪さを伴う頭痛は、脳内出血の疑いあり
  • 頭痛がある上で、血圧の上が140以上下が90以上の場合、高血圧症の疑いあり

また、これまで感じた事がない感覚の頭痛が唐突にあらわれた場合は、「くも膜下出血」や「脳腫瘍」など、ただの頭痛ではないことを疑う必要性があります。

慢性的に続く頭痛の原因(一次性)

前のめりになってパソコンをしている男性

二次性頭痛の症状については、何らかの疾患が原因であることをお話しました。

ここからは、一次性頭痛の症状の原因について、触れていきたいと思います。

群発性頭痛の原因は解明されていない

群発性頭痛の痛みは、非常に強いものであることを先述しましたが、群発性頭痛の原因(メカニズム)については、残念ながら医学的に解明されていないのが現状です。

頭痛薬では効かないことが多く、即効性のある自己注射を行うレベルの痛みです。このことから、何かしらの原因で三叉神経が強烈に刺激されていることが考えられます。

※三叉神経は、脳神経の中でも最大の神経です。

偏頭痛の原因は何らかのきっかけで三叉神経が刺激されること

偏頭痛についても、群発性頭痛と同じく、医学的にハッキリとした原因が解明されていないのが現状です。

  • 天気が悪い
  • ストレスがたまっている
  • 大きな音を聞き続けている

など、個人によって異なる何らかのきっかけがあり、頭の血管が拡張され、三叉神経を刺激し痛みを伴うと言われています。

~偏頭痛になりやすい人~

  • ストレスをためやすい人
  • 乗り物酔いがひどい人
  • 貧血がひどい人
  • 低血圧の人

科学的に証明されているわけではありませんが、比較的女性がなりやすいと言われています。

筋緊張型頭痛の原因は、姿勢の悪さ・ストレス・血行不良

筋緊張型頭痛は、猫背など姿勢が悪いこと、精神ストレスを抱えていること、肩こりなどの血行不良が原因で起こります。

そのため、これまで挙げてきた群発性頭痛、偏頭痛よりは、生活習慣などの改善により対処がしやすい頭痛であると言えます。

~緊張型頭痛になりやすい人~

  • 運動不足な人
  • 猫背など姿勢が悪い人
  • パソコンやスマホを長時間する人
  • 重たい荷物を日常的に持つ人

慢性的な頭痛を引き起こす原因になる生活習慣

先項でも軽く触れていますが、ここでは改めて、一次性頭痛の症状を引き起こしやすい生活習慣と、その理由について説明していきたいと思います。

  • 長時間のテレビゲーム
  • 長時間のデスクワーク
  • スマホの使用
  • 水分不足
  • 鉄分不足
  • 頭痛を引き起こしやすいと言われている食べ物の過剰摂取

長時間のテレビゲーム

1日に何時間もテレビゲームをする人は、目が疲れてしまうだけではなく、首や肩周りの筋肉がカチカチにこり固まってしまいがちです。

血行不良によって、先述した筋緊張型頭痛の原因となってしまいます。

長時間のデスクワークは肩・首が過緊張する原因

仕事などで長時間デスクワークされる方は、筋緊張型頭痛を起こしやすいです。

身体は固定した状態で指先しか使わないため、腕の筋肉やそれに繋がる肩の筋肉が酷使されます。

また、ディスプレイの光線を浴び続けることで、眼精疲労が起き、だんだんとパソコンの画面を覗き込むような姿勢になります。

頭を突き出すような姿勢でデスクワークをしていると、頭の重みを支える肩・首周りの筋肉が過緊張した結果、血行不良になり、頭痛の症状が出てしまいます。

長く頭をうつむかせる姿勢が続くスマホの使用

いわゆる、”現代病”とも言えるものでしょうか。暇な時間はついついスマホを触ってしまうという方も、多くなっていると思います。

スマホを操作する際に、頭をうつむかせている間、首の筋肉は4~5キロある頭を、支え続けることになります。

首の筋肉が頭の重みを引っ張って支えることで、肩・首周りの筋肉は過緊張状態が続き、おまけに首はストレートネックという状態になります。

※ストレートネックとは、首の骨を横から見た場合、本来は”Cの逆”のような形でゆるやかに前湾しなくてはいけないのに対し、真っすぐに歪んだ状態になってしまっている事を差します。

水分不足

血液の循環に必要な水分が不足していると、筋肉に蓄積した疲労物質や炎症物質が流されず、停滞してしまいます。

疲労物質や炎症物質が溜まってしまうことは、ひどい肩コリ等の原因でもあり、結果的に頭痛の症状を引き起こしてしまいます。

水分は適度にとり、血液の流れが悪くならないようにしましょう。

運動不足は血液の循環が滞る原因

適度な運動を行うと、筋肉のポンプのように動き、血液の循環が促進されます。逆に、運動が不足してしまうと、血液の循環は滞り、疲労物質等が流されにくくなってしまいます。

また、筋肉を動かさないと、筋と筋膜間のスペースが詰まってきて、余計に血液の循環が滞ってしまいます。

運動不足はあらゆる病の原因でもありますが、頭痛にも関係があるのです。

頭痛を引き起こしやすい食べ物もある!?

頭痛を引き起こしやすいと言われている食べ物の過剰摂取が原因となる場合もあります。

例えば、チーズ・ワイン・レバー・チョコレートには、チラミンという血管収縮作用があり、血管が収縮してから拡張へ反転する際に、頭痛(主に偏頭痛)を引き起こしやすいと言われています。

そのため”偏頭痛持ち”の方は、食べ過ぎないように注意した方が良いでしょう。

それぞれの頭痛の症状を緩和する方法

群発性頭痛については、発生のメカニズムがほとんど解明されていないため、これといった改善方法はないのですが、偏頭痛と、筋緊張型頭痛については、頭痛が緩和される方法(緩和する可能性がある方法)があります。

偏頭痛の緩和方法

  • 静かなところで安静にする……視覚、聴覚が過敏になって頭痛を引き起こしていることが多いため。
  • 頭全体をアイスノンなどで冷やす……血管を収縮させ、炎症反応を緩和するため。
  • 梅肉エキス(クエン酸)の摂取……血液をさらさらにし、ヘモグロビンを活性化させて酸素をいきわたらせるため。
  • 水分不足の改善……血液の流れを良くするため。

筋緊張型頭痛の緩和方法

  • 湯船にしっかりつかる……体の深部まで温熱で温め、血行をよくするため。
  • 首と後頭部の間に蒸しタオルを置く……血行を促進し、筋肉の過緊張をほぐすため
  • 肩甲骨を動かす……「深く呼吸しながら、全力で両肩を上にすくめて5秒数え、そしてストーンと落とす」という動きを5回繰り返し、肩・首周りの筋肉をほぐす。

また、筋緊張型頭痛の症状を緩和するためには、マッサージも有効です。

仰向けで寝て、後頭部と首の間(後頭骨下項線)を、やさしく円を描くようにマッサージしてみましょう。

そして、痛気持ちいいと感じる箇所に中指のハラを当てて、やさしく7秒ほど圧をかけ、ゆっくりと戻していきます

この時、少し深めの鼻呼吸を行うことを意識すると、リラックス効果もあり、より筋肉の緊張がほぐれやすくなるでしょう。

頭痛薬を飲みすぎるのは、慢性頭痛を長引かせる要因になる

頭痛の症状を抑えるために、日常的に頭痛薬を飲まれている方も多いとは思います。

しかし、用法・用量をきちんと守らないと、余計に頭痛が酷くなってしまうおそれがあるので注意が必要です。

「頭痛に効くまで何錠でも飲む」という方や、「間隔をあけずに頻繁に飲んでしまう」という方は、頭痛薬の飲み過ぎで頭痛が余計に治らなくなってしまっている可能性もあります。

ここまで読んで『自分も頭痛薬の飲みすぎかも……!』と感じられた方は、試しに頭痛薬の服用をストップして、様子を見てみるのも良いかもしれません。

肩・首周りの血行を整えコリを取ることが、頭痛の軽減につながる

これまでお話しした通り、頭痛の症状には様々な種類があり、中にはどうしても原因や改善法が分からないもの、他の病気が原因になっているものもあります。

しかし、そうではない種類の頭痛の症状を和らげる場合、

  • 肩や首周りのコリをほぐすこと
  • 血液が循環しやすいように水分の摂取や適度な運動を心がけること

上記の2点は、かなり有効な方法と言えます。

「薬がよく効く」という意見もありますが、頭痛薬に頼りすぎずに、生活習慣や姿勢などを改善して、”カラダから変えていく”ことで慢性的な頭痛を改善することになる可能性が十分になります!

また、『ただの頭痛だから……』と放置してしまうと、重大な病気のサインを見逃してしまうおそれがあります。

いつもと違う痛み、我慢できないほどの痛みを感じたら、できるだけ早めに病院へ行って、医師による診察&検査を受けてくださいね!

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