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その手首の痛みは腱鞘炎ではないかもしれない|SE男性の手根管症候群

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2018/09/07

手首 痛み マウスが持てない 手根管症候群 腱鞘炎

手首の痛み、しかもパソコン作業でマウスが持てないほどの症状だと仕事に支障が出てしまいますね。

今回の症状改善の事例は、システムエンジニアの男性で1日のPC作業が平均10~12時間という方の手首の痛みを解消した例です。

その痛みは利き手の右手でマウスが持てなくなるほどで、来院時は痛みのため左手でマウス操作をされていました。

腱鞘炎よりも手根管症候群の人が多い?

 

手首の痛みというと腱鞘炎を思い浮かべる方がとても多いのですが、当整体院に手首の痛みで来院される方は実際には腱鞘炎よりも手根管(しゅこんかん)症候群であることが圧倒的に多いです。

主観ですが手首の痛みで来院の方の8割は手根管症候群、残りが腱鞘炎その他という印象です。

今回の男性の手首の痛みも腱鞘炎ではなく手根管症候群でした。

手根管とは手首の付け根部分

手根管 場所 骨と筋肉の間

上の画像で手の平の筋肉と手首の骨の間の部分を「手根管」といい、トンネルのような隙間に9本の腱・正中神経・靭帯・血管・リンパ管などが密集している部分になります。

手根管症候群とは、その手根管の中に収まっているどれかが炎症を起こしていて、手首に痛みを感じているという状態です。

 

多いのが、長時間の指の酷使で腱や靭帯に炎症が起こるケースです。

また、パソコン作業など腕を伸ばしたまま手首を反らして指を酷使するのは手根管症候群が起こりやすい状態です。

手首を反らした状態とは(背屈)手根管が圧迫される状態で、リンパや血管などの流れが悪くなり疲労が蓄積しやすいのです。

 

パソコン作業の他には例えばマッサージ師の方や、捏ねる作業(手首を反らして押す)のうどんやそば打ち職人の方にも手根管症候群は起きやすいかもしれません。

 

手根管症候群と腱鞘炎との違い

簡単に手根管症候群と腱鞘炎の違いを説明しますと、痛む箇所の違いがあります。

  • 手根管症候群 手首の真ん中、腕全体の重怠さ。
  • 腱鞘炎 →親指、中指など決まった

また、原因が違います。

  • 手根管症候群 →筋肉だけでなくリンパや神経など複合的。
  • 腱鞘炎 →一般的に長母指外転筋腱、短母指伸筋腱など特定の筋肉。

手首の痛みといっても、どこがどのように痛むかは色々で原因もそれぞれなのです。

 

※腱鞘炎での手首の痛みを改善した記事もあります→重症レベルの腱鞘炎の改善例|西宮のカイロプラクティック整体院

 

システムエンジニア男性の手首の痛み

さて、右手首の痛みで来院された男性ですが、筋力検査・整形学検査・カイロプラクティック検査など諸検査をまずはおこないました。

 

詳しくは、ファレンテストが陽性であったことから手根管症候群の可能性大であること、頸椎圧迫テストが陰性であることから首から来ている痛みでは無いこと、ライトテストが陽性で胸郭出口症候群も併発していることから原因は腕や肩にもあることが分かりました。

 

胸郭出口症候群も併発

胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群とは、胸の上辺りの筋肉が固まって神経を圧迫し腕に痛みやしびれを起こすものです。

手首も腕の一部で、手首や腕に痛みやしびれのある人の7割は胸郭出口症候群がある傾向がありますので、手根管症候群と併発しているのは珍しくはありません。

もちろん腱鞘炎と併発している例もよくあります。

 

胸の上辺りの筋肉が固まる原因としては、腕や肩甲骨周りの筋肉が固まること(肩こり)が多くあります。

つまり今回の手首の痛みは、手首そのもの(手根管症候群)と腕・肩辺りの筋肉から起きているもの(胸郭出口症候群)と原因が2つあったということです。

 

初回の処置で痛みレベルは10から3に減少

さて、初回の処置では腕と手首の骨と神経が正しく機能するようカイロプラクティックによる矯正(アジャスト)を行い、手首にはキネシオテープでテーピングを行いました。

 

キネシオテーピングは当整体院の改善事例でもよく出てくる施術です。

固定のためのテーピングではなく、弱った筋肉の回復を助けて強化もできるテーピングで、炎症のある部分にもOKなので初回の処置によく使います。

急性期など筋肉の炎症が激しいとき、筋肉への直接のアプローチができないときにも非常に有効です。

 

今回は手根スリットテープといって、いつもは筋肉のアプローチに使いますが、今回は矯正した骨と神経の状態を保存する意味合いが強いものでした。

 

こうした手首の処置の後、来院時は10であった痛みのレベルは3まで減少していました。

※痛みのレベルを予め1から10の数字で表現してもらい、処置後に痛みの変化を再度数字で表現してもらいます。

 

さらに、手首に負担のかかりにくいキーボード操作の姿勢と、肩や腕を動かすエクササイズを指導させていただき、炎症が落ち着く1週間後に2回目の来院をしてもらいました。

 

パソコン作業がこちらの予想を上回る過酷さだった

2回目の来院では痛みのレベルは7から8と、こちらの予想に反して痛みのレベルが戻ってしまい、マウスもまた右手では持てない状態になっていました。

処置と合わせて、手首に負担がかかりにくいキーボード操作の姿勢やエクササイズをやっていただいたにも関わらずでしたので、この患者さんのパソコン作業での手首への負担はこちらが予想する以上に相当過酷であったと考えざるを得ませんでした。

 

そこで前回と同じ処置に加えて、さらに手首を伸ばす動きを助けるよう前腕伸筋群リンパテーピングも追加したところ、処置後には来院時7から8であった痛みは1から2へと減少していました。

そのまま様子を見ていただき、1週間後に再来院をお願いしました。

 

2回目処置から右手でマウスが持てるようになった

3回目の来院時には手首の痛みは3ほどで痛みレベルがキープできており、さらに2回目処置の後からは右手でマウスが持てるようになったということでした。

 

痛みが減少傾向ということは処置の方向が合っていると判断できますので、3回目も同様の内容で処置をしたところ、処置後の痛みは0になっていました。

 

痛みが解消されましたので次の来院は期間をあけて2週間後でしたが、4回目の来院でも手首の痛みに再発がありませんでしたので、以後は月に1度ほどの定期的なメンテナンスでの来院に切り替えていただきました。

 

その後の経過は、仕事がハードな場合には多少の痛みが出るとのことですが、定期的なケアで手首の疲労を蓄積をしていないので1回の処置で改善し、手首が動かなくなるようなひどい急性症状は再発していません。

 

手首の痛みと合わせて処置したこと

手首の痛み症状に直接的に関係しませんでしたが、このシステムエンジニア男性は腰痛があったことから、骨盤矯正と首の骨の矯正の処置もおこなっています。

また、マラソンがご趣味とのことで足周りのケアもおこなっています。

 

このように、手首の痛みという症状で来院されたとしても全身をみて異常箇所を処置させていただいています。

 

手首の痛みの再発予防のために

 

今回のシステムエンジニアの男性の手首の痛みは、マウスが持てない程痛んだのは初めてでしたがそれまでにも何度か手首が痛むのを放置してきたとのことで、慢性化しており複数回の来院が必要となったと考えられます。

どの症状にも言えることですが、症状を放置しておくとその周辺にも影響を与えてしまい、結果的に症状が広がり完治に期間が必要になってしまいますので、早めの来院や処置が早い改善につながります。

 

あとは、どうしても職務上疲労を貯めやすい部分がありますので(今回は手首)、そこを人一倍使っているという自覚を持ってもらい、何らかの定期的なケア(今回はカイロプラクティック整体院)をすることが再発の予防になります。

 

カイロプラクティックは手根管症候群が得意

ちなみに、手根管症候群は筋肉や骨だけでなく神経や靭帯やリンパなど原因が多岐に渡りますので、それらを複合的にアプローチすることのできるカイロプラクティックの施術は手根管症候群に強いと言えます。

 

それはカイロプラクティックの施術のメインが骨や神経を矯正することであり、そもそも神経を直接扱う施術は他にあまりないからなのです。

 

長引く手首の痛みや、腱鞘炎かどうかわからない手首の痛みも、一度カイロプラクティック専門の整体院へ行ってみられるのをおすすめします。

 

 

 

※記事はわかりやすい表現のためにあえて専門用語を使わず施術内容も簡略化しています。

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